ものが良くても売れない
新商品を開発してイザ売ろうとなって初めて、デザイン事務所に連絡をすることがほとんどだと思いますが、知り合いのデザイナーにやってもらって失敗したという話を耳にする度に、そのデザイナーを気の毒に思います。
この商品はいい商品だから放っておいても売れる。お金をかければ売れるのはわかってる、お金をかけないで売る方法を考えてくれ。
よく聞くフレーズなんですが、そう簡単にはいかないものです。
製品と商品は違います。
商品はユーザーが使用を終えるまでのことを考えて生み出されなければなりません。ただ単に格好良いパッケージを作るだけならデザイナーなら誰でもできます。でも結局は説得力のない商品になってしまいます。誰のために何をする商品なのか本質を考えること。そしてその考えを開発から製造、販売、流通に至るまで統一することでブランドが作られていきます。売れている商品は、やはり志の高いしっかりと考えられた商品なんだと思います。広告費をいくらかけても売れない商品はありますので、広告と見た目の良さを美しく仕立てることがデザインの全てではないと覚えておいてください。