依存するビジネスの脅威
- ○利益率を上げるために、仕入れコストを下げる。
- ○技術力・開発力を上げて競合他社との差別化を図る。
- ○人材を投与して生産力を確保する。など、
コスト管理について様々な取り組みをされていると思いますが、投資についての見込みがなかなか判断しにくい時があります。OEM 業態の企業に限らず、いつ、どこに、どのくらいの投資をし、将来の利益をどの程度見込むのかは、経営者によって会社の未来を左右する大事な判断になります。ところが、OEM 業務過多になってくると、自社の経営努力だけではどうにもならない状況に陥ります。
10年先を見据えた戦略の核が、
他社の業績という企業は少なくありません。
OEM委託先であるクライアント企業からある日突然発注が減少するということも無いとは言えませんし、OEM業務の増加によって人員や設備に投資することは容易ですが、仕事量が減少した際にこれらを簡単にカットすることはできません。
理想的なのは、現在のOEM業務はそのままに、売り上げ比率を変化させることです。9割OEMでの売り上げがあるとすれば、これを7割に減らしたとしても、2割を新しい高い利益率の業務を生み出すことで売り上げは維持できます。そのパーセンテージを徐々に上げていけば、緩やかな脱受託も見えてくるかもしれません。